2010年3月18日木曜日

九州

ついに出発しました。

湯布院、小倉、博多、鹿児島をへて屋久島、その屋久島もあとにしてこれは鹿児島に戻る船の中で書いている。

屋久島までたどりついた日は大雨だった。
大雨って言うか豪雨。豪雨って言うか嵐。
島の言葉で「しまづあめ」というらしい。
島が雨で歓迎してくれているニュアンスを含む言葉なのだそう。

夜にはすっかり雨は上がり、暗闇にかえるがゲコゲコなくのだけがひびきわたる。
もうここはすっかり夏の風が吹いている。

世界各国の携帯事情とか、ネットのつなぎ方とか、どうしたものかしら、と、さんざんいろいろ研究したり悩んだりしたわりに、屋久島にきて、あっけなく、携帯もネットも完全につながらない状態に(笑)
でもこんな素晴らしい大自然な土地では、きっとそっちのほうがが都合がいいさ。



さて、ここまでの、おもしろかったことメモ。


湯布院のお湯ったら笑っちゃうほど熱かったこと。
私温泉史上最熱。
足の先から、そーーっとそーーっと体をお湯に浸していくのだが、全身浸しきるまでに、もう茹で上がっちゃうほどの熱湯。

湯布院の山奥は菜の花が咲き誇ってとても美しかったこと。

小倉で仲良しのKさんのアニソンイベントを手伝ったのだけど、マクロスFの歌姫、シェリルノームことMay'nちゃんのステージが見れてラッキーだったこと。

博多の豚骨ラーメン、「だるま」が、芸術的なまでに美しく完璧な味の豚骨で、ものすごい美味しかったこと。
強烈 but ピュア。東京ではけっしてありつけない味だ。博多にいく用事のある人は絶対に行くべし。

博多から鹿児島に行く夜行バスで、これからさあ寝るぞ、というバスなのに、後ろの席のやたら図体のでかいおっさんに「シートを倒すな」といわれてブチキレそうになったけど、そんなことで切れていてはこれから1年もたないと思い直し3秒くらいであきらめたこと。
どんな状況でも寝られるように鍛えねば。

鹿児島から屋久島に向かう高速船の中で聞いた、五嶋みどりのバッハ無伴奏ヴァイオリンがやっぱり美しくて感心。
持っている無伴奏ヴァイオリンの中では一番好き。今や一番好きなヴァイオリニストかも。五嶋みどり。2番しか録音してないのでもう是非にでも1番も3番も録音してほしい。


屋久島で友達のSちゃんと合流。Sちゃんの友達の「つやのねえさん」がやっている島の食堂「キッチンはまさき」でさんざんお世話になる。
麦味噌の仕込みを手伝わせてもらったり、庭で薪をくべて釜でメシを炊いたり(火の番ってなんであんなに楽しいんだろ)、つやのねえさんが絶対権力でもってシケている海だのに知人の漁師にわざわざ釣りにいかせた(つやのねえさんには誰もさからえないのである)鯖をたんまりいただいたり(塩も醤油もいらんほどに猛烈にうまい)、縄文杉を上るときはつやの特製豚味噌入り巨大おにぎりを4個ももたせてくれたり、、、。
つやのねえさんはとにかく素晴らしいのだ。箸が転げてもゲラゲラ笑っているほど、笑いすぎて死んでしまうんではないかと思うくらいにずっと笑っている。
笑っていない時があるとしたら、そういう時は誰かを叱っている(笑)そして軽のバンでもってスピード狂。何人たりともつやのの前を走ってはいけないのである。つやのねえさんを知らないのは屋久島ではおおよそもぐりといってよかろうほどに強いおっかさんなのである。物静かでさりげなく優しいおとうさんと対称的に。
そしてSちゃんというのはフードコーディネーターをやっているバリバリ働き盛りのいい女なのだけど、この人がまたつやのねえさんに負けず劣らずパワフルな女子であって(体のおおきさはつやのさんの1/3くらいなのだが)、2人の最強タッグを前にたじたじとなりながら日々、食のプロの2人が繰り出す滋味あふれる島の食事にじわじわと、そしてすっかり洗脳されてしまったのかもしれない、屋久島に着いたすぐの頃は「大変な人々のところにきてしまった」と戦々恐々としていたが、4日とは思えないほど濃密な島の毎日を、お世話になりすぎて、別れがつらかった。嗚呼。


今晩は博多で一息ついて、明日釜山です。

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